トキトメ
「ありがとうございました」

 玄関先で荷物を受け取った彼女は、ドアの中に姿を消した。

 俺の方も、部屋に入るとすぐにご飯を炊き始める。

 今日は、昨日買っておいたカレイを煮つけて、味噌汁を作る。

 それからポテトサラダと、彼女が作った白菜漬けを切る。

 前の日が洋食だったので、今日は和風にするつもりだ。

「サラダ多めに作って、崎田さんにもあげようかな・・・」

 夕食の準備が終わる頃、律ちゃんが戻って来た。

「ただいまー」

「お帰りー」

 律ちゃんは、7時頃までに帰れる日は電車から降りてそのまま歩いて帰宅する。

 俺が駅まで迎えに行くと言うと、彼女は、往復車だと運動不足になると言ってそれを拒んだ。

 本人は、最近太ったと言って気にしてるけど、俺には全然わからない。

 だけど、女性は、500グラム増えただけでも気になるらしい。

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