「異世界ファンタジーで15+1のお題」五
「あ……僕、なにかいけないことを言ったかな?」
「ううん…なにも。
……どうして?」
「だって、そんな哀しそうな顔……」
アズロはそう言うと、心配そうに僕の瞳をみつめた。
「哀しそう…?
そんな風に見えたとしたら、それは君の思い過ごしだよ。
僕は、今…ひさしぶりにすごく幸せな気分を感じてるんだから。
あ…これは、強がりでもなんでもないよ。
僕の本心…」
「そっか…おかしなこと言ってごめんね。」
「気にしてないよ。
でも…やっぱり、僕ってそんな風にみえるんだね…
僕は、哀しい事なんて何もないのにね…」
なぜ、そんな事を言ったのか、自分でもわからない。
それは嘘だというわけではない。
でも、本当でもない…
(僕の心は、もう哀しみがいっぱい過ぎて破裂してしまったんだもの…
その後は楽になった…
僕は、もう、何も感じない。
苦しみも哀しみも何も知らない…
ただ、楽しいことや嬉しいことも同時になくしちゃったけど…)
「他人の言うことなんて、気にすることないよ。
特に僕は普通の人とは、どこか違うみたいだからね。
ね、ところで、僕…もう一つ訊きたいことがあるんだけど…」
僕の身の上でも訊こうというのか?
親のこととか、住んでいる所とか?
「……なんだい?」
「ここはどこ……?」
今、彼は何と言ったんだ?
僕にはおかしな言葉が聞こえたけれど…
「えっと…もう一度、言ってくれる?
僕、今、ぼーっとしてたみたいなんだ。」
「ここはどこって聞いたんだよ。」
「え……!?」
アズロにはふざけてるような素振りはなくて…
「き、君……もしかして、道に迷ったってこと!?」
「う~ん…少し違うかな。
僕は、君も知っての通り空を飛べる。
だから、ね…迷うってことはあんまりないんだけど…
今回の場合は、不意を突かれたっていうか……」
「ね、ねぇ、どういうこと!?
落ちついて、もう少しわかりやすく話してくれない?」
僕がそう言うと、アズロはくすりと笑った。
「シンファ…落ち着くのは君の方だよ。」
「あ……」
恥ずかしさで顔が熱くなった。
「……とにかく、早く話してよ。」
「ううん…なにも。
……どうして?」
「だって、そんな哀しそうな顔……」
アズロはそう言うと、心配そうに僕の瞳をみつめた。
「哀しそう…?
そんな風に見えたとしたら、それは君の思い過ごしだよ。
僕は、今…ひさしぶりにすごく幸せな気分を感じてるんだから。
あ…これは、強がりでもなんでもないよ。
僕の本心…」
「そっか…おかしなこと言ってごめんね。」
「気にしてないよ。
でも…やっぱり、僕ってそんな風にみえるんだね…
僕は、哀しい事なんて何もないのにね…」
なぜ、そんな事を言ったのか、自分でもわからない。
それは嘘だというわけではない。
でも、本当でもない…
(僕の心は、もう哀しみがいっぱい過ぎて破裂してしまったんだもの…
その後は楽になった…
僕は、もう、何も感じない。
苦しみも哀しみも何も知らない…
ただ、楽しいことや嬉しいことも同時になくしちゃったけど…)
「他人の言うことなんて、気にすることないよ。
特に僕は普通の人とは、どこか違うみたいだからね。
ね、ところで、僕…もう一つ訊きたいことがあるんだけど…」
僕の身の上でも訊こうというのか?
親のこととか、住んでいる所とか?
「……なんだい?」
「ここはどこ……?」
今、彼は何と言ったんだ?
僕にはおかしな言葉が聞こえたけれど…
「えっと…もう一度、言ってくれる?
僕、今、ぼーっとしてたみたいなんだ。」
「ここはどこって聞いたんだよ。」
「え……!?」
アズロにはふざけてるような素振りはなくて…
「き、君……もしかして、道に迷ったってこと!?」
「う~ん…少し違うかな。
僕は、君も知っての通り空を飛べる。
だから、ね…迷うってことはあんまりないんだけど…
今回の場合は、不意を突かれたっていうか……」
「ね、ねぇ、どういうこと!?
落ちついて、もう少しわかりやすく話してくれない?」
僕がそう言うと、アズロはくすりと笑った。
「シンファ…落ち着くのは君の方だよ。」
「あ……」
恥ずかしさで顔が熱くなった。
「……とにかく、早く話してよ。」