話術師フェイス
「だけど、実際にあなたは『話術』だけで劉備に対抗しようとしている。」



「それしか方法がないだけです。」



 できることならば、ハッキングという方法だって使いたい。



 ネットワーク上・・・いや、できることならばこの世界から自分という存在を消し去り、劉備さんに限らず、全ての世界から逃げ去ってしまい。



 だけど・・・それはできない・・・・・・。



 図らずとも、ボクは劉備さんの敵となってしまった。



 今さら逃げることもできない。



 ならば・・・戦うしかない・・・・。



 そしてボクが使える武器は『話術』それのみだ。



 相手を言葉だけでねじ伏せる・・・。



 ・・・・確かに、そんな存在ならば、話術師という称号も与えられるか・・・・・・・。



「それでも、あの劉備相手にやってのければ十分すぎる脅威よ。」



「まだ、やってのけたわけではないですよ。そのためにうさ美さんに声をかけたのですから。」



 日本史ナンバーの正体。



 それを知るというコトは同時に、白竜の正体を知るということ。



 そして・・・・うさ美さんの正体も・・・・・・・・・・。



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