話術師フェイス
「やっぱり、ごまかしはきないッスか?」



 何ゆえ、突然そんな喋り方?



 ちょっとかわいいな・・・。



「当然ッス。」



 対抗してみた。



 まぁ、ボクがやっても、かわいくなんてないけど・・・。



「まぁ、大方あなたの予想通りよ。白竜と日本史ナンバーの正体は、『奪う者』と『守る側』。白竜戦争は、白竜が、日本史ナンバーから『奪うため』に行った戦争よ」



 やっぱり・・・。



 今さら驚きはしないが、あれは強奪戦だったのだ。



 結果としては日本史ナンバーの死守成功。



 損害は・・・白竜の全滅・・・。



 そこまでして、彼らが守りたかったものとはいったい・・・。



「それが何であるのかを聞いて良いのですか?」



「それを聞かなければ、日本史ナンバーも白竜も知ったことにはならないでしょう?」



 それはそうだが・・・ここまで聞いておいても、ある程度は戦うコトは可能だ。



「それもそうですね。」



 だが、せっかく教えてくれるというのを無碍にするつもりもない。



 せっかくだから、教えてもらおうじゃないか。



 いったい、何が飛び出すのか・・・。



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