話術師フェイス
『謎の殺人者』としての拡声器。



 新設白竜としてのメンバー集め。



 そして日本史ナンバーへの威嚇。



 全てがキララの死から始まった。



 これが偶然なんて、ボクは信じない・・・・。



 うさ美:「後付推理と言うわけか・・・。今ひとつ決定打にかけるわね。」



 分かってる。



 フェイス:「だから、劉備さんに攻撃を仕掛けようと思うんです。」



 コレは賭けだ。



 ボクの『話術』が劉備の『威圧』より勝っていなければ、勝ち目がない。



 負けたときに待っているのは、消去される現実・・・・・・・・・・。



 うさ美:「勝算はあるの?」



 フェイス:「やってみるだけです。」



 正直、あるはずもない。



 相手は日本史ナンバーを苦しめ、今のところ世界最強ナンバーである『大和』と互角に渡り合った男。



 だけど、劉備に負けないだけの算段はついている。



 あとは、やってみるだけだ。


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