話術師フェイス
弥生:「時間稼ぎでもするつもり?」
図星だ・・・。
フェイス:「どう受け取るかは、弥生さんの自由だと言ったはずですよ。」
弥生:「・・・分からないわ。そりゃ、あの時私について行ったフェイスの行動には違和感があったけど、別に邪魔する様子でもなかったし、実際に邪魔したら防ぐつもりだったから、容認したけど・・・。」
フェイス:「アレは、ラーニングのためだったんですよ。」
ラーニング(模倣)相手の技を見て覚え、自分の技にする。
あの時、ボクが見ていたのは弥生さんの技。
すなわち・・・・・・・・・『脅迫』・・・・・・・・・。
弥生:「私の前で脅迫をやって見せようというの?」
フェイス;「ボクは『話術師』です。嘘、威圧、脅迫、恐喝、交渉、誤魔化し・・・出来ない技なんてないですよ。」
それは話術師としての絶対的な自信。
それでいて、一歩間違えば一瞬で奈落の底に落ちてゆく、ガラスの自信。
だけど、他の誰でもない、ボクがこのナンバーを授かった。
・・・・・・・・・我コソ最凶ニシテ、最強ノナンバー「話術師」也・・・・・・・。