話術師フェイス
 弥生:「冗談言わないで!ゲームをやっているんじゃないのよ!一歩間違えば、間違いなく、死ぬのはあなたよ!劉備を侮らないで!」



 フェイス:「今さら何を言っているのですか?ここはゲームの世界だ。」



 フェイス:「ボクは53レベルの戦士フェイス。そしてうさ美さんは、98レベルの盗賊。そして、あなたはレベル18の白魔道師。それこそがこの世界のお互いの存在のすべてだ。」



 フェイス:「コレだけのパーティがいれば、ボクは負けない。あとは戦略次第ですよ。」



 劉備:「おもしろいな君は。一週間後、ボクの攻撃からカウンターを食らわすものばかりだと考えていたのに、君のほうから攻撃をしてくるとは・・・しかもそれだけの挑発。さすがの僕も少々腹ただしいよ。話術師くん。君とは良い友達にもなれると思っていたのにな・・・」



 その言葉は突然割り込んできた。



 元・白竜のリーダー劉備。



 『威圧』をもっとも得意技とし、相手に有無を言わさず、自分の配下として従わせる。



 だが、そんなもの・・・僕の前では通じない。
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