話術師フェイス
 劉備:「なるほど、うさ美と君との付き合いは非常に長い。『嘘』をラーニングする時間はたくさんあったというわけか?・・・だが、僕にその程度の技は通用しないさ。」



 うさ美:「別に、私はフェイス君と戦ったことがあるわけでもないし、弥生みたいに無様に自分の手の内を見せたワケじゃないんだけどね・・・。」



 だから、コレは僕のオリジナル技・・・といいたいのだが、実はうさ美は要所要所でボクを翻弄している。



 ボクはそれを真似ただけだ。



 弥生:「誰が無様なマネよ?」



 フェイス:「と言うより、今のは『嘘』でもなんでもなく、事実ですよ。」



 さすがに弥生さんまで好き勝手話されると、こちらが不利になるので口を挟んで軌道修正した。



 うさ美さんはボクの味方だが、弥生さんはあくまで劉備の敵という立場でしかない。



 一歩間違えば、そこに待っているのは破滅の二文字。



 劉備:「ならば、それこそ具の骨頂だよ。フェイスくん。君では僕には決して勝てない。僕が何者であるのか、君が知らないわけではあるまい。」



 知ってるさ。



 元・白竜リーダー劉備。



 だが、



 しかし



 それも







 ・・・・・・・・・お前が・・・・・・・・・・本物の『劉備』ならば・・・・・・・・・・だ。



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