話術師フェイス

　劉備：「たいした自信だ。だが、あまりに根拠がなくて滑稽にも見える。実際に消しにかかったときに君に勝算があるとは思えないな。」



　フェイス：「果たしてそうでしょうか？ここに2人も証人がいるというに、簡単にボクを消せるというのですか？」



　劉備：「たいした問題ではないさ。」



　フェイス：「あくまでボクを『威圧』しますか？」



　劉備：「いや、事実だよ。」



　確かに･･･。



　弥生であろうと、うさ美であろうと、劉備にはかなわない。



　もちろん、二人が手を組むコトはありえない。



　そんな二人に劉備が･･･いや『劉備』を名乗っている男が恐れを抱くとは思えない。



　彼が本気になれば、容易く、安易に、速やかにボクを消し去るだろう。



　だが、何度でも言ってやる。



　･･･････お前に、ボクは消されない。



　フェイス：「なれば、ボクは証拠を残して消し去りましょう。」



　劉備：「ダイニングメッセージを残すというのかね？」



　フェイス：「別に証拠を残すなら、ダイニングメッセージとは限らないです。ですが、それでもかまわない。」



　劉備：「その程度で僕がおののくとでも思うのかい？」



　フェイス：「おののきますよ･･･だってあなたは」



　お前は



　フェイス：「本物の劉備ではない。」