話術師フェイス
 フェイス:「それこそ明解で簡単なことです。劉備さんが出てきた。日本史ナンバーも動いている。うさ美さんも暗躍していた。なのに、どうしても出てこなかった人物がいる。」



 そう。



 それは現代において最強のナンバーを持つ男。



 この世界において、その名前を知らない者はおらず、その名前に恐れを抱かないものはいない。



 本来ならば真っ先に出てこなければいけない名前・・・・・・。



 弥生:「確かに・・・『彼』はこの場に来なかった・・・。」



 劉備:「彼?・・・誰だと言うのだ?」



 分からないというのであれば、それはお前の負けを意味する。



 認めたな・・・。



 フェイス:「・・・・・・・『大和』ですよ。」



 劉備:「なに?」



 フェイス:「ずっと、違和感があったんです。本来、劉備の動きを止められるのは大和しかいない。弥生ではどう考えても力不足だ。」



 弥生:「失礼ね。」



 とりあえず、弥生さんのこの言葉は無視だ。



 フェイス:「だけど。イツまでたっても『大和』が現れるコトはなかった。一つ間違えば、日本史ナンバーが全滅する危険性があったにも関わらずにもです。」


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