話術師フェイス
 うさ美:「そして、フェイスくん側には私がいるわ。」



 劉備:「半年前の老兵が、何を・・・。」



 弥生:「あら?私もいるわよ・・・。ヤマモトくん。」



 ヤマモト。



 初めて聞く名前。



 だけど、おそらくは劉備の本名なのだろう。



 偽者の実力なんてその程度・・・・・。



 弥生にすら簡単にそんなコトを見破られてしまうなんて・・・。



 劉備:「なに?・・・なんでその名前を?」



 画面越しでも分かる。劉備の動揺。



 弥生:「ガッカリよ。その程度とはね・・・。あなたは、今私が些細な攻撃を仕掛けたことにも気がつかなかったのよ・・・。」



 ・・・・もはや、彼に打つ手はない・・・・・・・・・・。



 劉備:「そんな・・・そんなことがあるはずがない。今のはただ油断したに過ぎない。だいたい、なんだ?最後に弥生を使うなんて、卑怯ではないのかね?コレでは、君の実力で勝ったわけではない。僕は君との勝負に弥生という部外者によって負けたコトになるのではないのかね?」



 ここまで来るとただの負け惜しみ。



 ・・・・・・・・・・終わった・・・。



 ボクの・・・・勝ちだ・・・・・・・。



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