話術師フェイス
 劉備は負けた。



 もし、この状況で嘘をついたことが発覚しようものなら命はない。



 そのための勝負。



 そのための決闘。



 これで、ボクは得たものは劉備に質問する権利。



 劉備:「つけるさ。僕を誰だと思っているんだね?」



 それでも虚勢をはるか・・・。偽劉備



 フェイス:「分かりました。ではご自由に。ボクは質問をするだけです。」



 うさ美:「何する気?」



 フェイス:「僕が質問したいコトは唯一つ。どうしてもボクが理解できなかったことをハッキリさせるものであり、あなたの殺人を決定付けるものでもある。」



 それは彼女が殺されたときからどうしても気になっていたこと。



 どうしてもはっきりさせなければならなかったこと。



 そして・・・それが分かりさえすれば、ボクの考えが何よりも正しかったことが判明すること。



 ボクの勘は間違っていない・・・。



 劉備・・・。



 やっぱり、あなたが犯人だ・・・・・。





< 155 / 207 >

この作品をシェア

pagetop