話術師フェイス
 劉備:「やぁ、話術師くん。こうして話をするのは初めてだね。だが、警戒をする必要なんてないさ・・・。いや、むしろ警戒をするならば、僕のほうだね。何せ、君にとってみれば僕は『敵』なのだから・・・。ん?だとしたら、こうして君に話しかけてきた僕はかなりの無鉄砲というコトになってしまうのかね?」



 その発言は、唐突にやってきた。



 二度と見たくない名前。



 だけど、二度と見ないであろうと思っていた名前ではない。



 いつかは現れると思っていた。



 ・・・本物・・・いや、この場合はあくまで『あいつとは、別の人間』というぐらいの認識で良いだろう。



 こいつもまた『偽者』である可能性が十分高い。
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