話術師フェイス
 劉備:「ならば、君の敵として現れるところさ。それに、その名を欲したのは君に敗れた彼のほうであって、僕ではない・・・・。」



 アイツが欲しかった最強の名前・・・・・。



 あそこまでして欲しければ、譲れば良かった・・・・。



 それで、全てが丸く収まってくれるならばお安い御用だったんだ。



 下らぬ意地は全てを破壊する・・・。



 分かっていたことなのに・・・・・・・・・・。



 分かっていたと思っていたことだったのに・・・・・・・。



 フェイス:「ならば、あなたが僕の前に現れた理由は、どちらが上を証明するための勝負をしに来たわけではなく、『ボクは最強ではない』と言うことを証明しに来たということですか?」



 似ているようで、決して違う言い回し。



 こいつは、自分でも語っている通りただの『偽者』



 『偽者』が最強の名を欲するなんておかしな話・・・。



 だが、『偽者』が『本物』のために、危険人物である最強である僕の地位を落とすことは十分に考えられること。



 だけど・・・・・・



 全てが終わった後だというのに・・・・。





 ・・・・・・・・・・なぜ、こんな勝負を受けなければならない・・・・・・・・・・・・・・・。



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