話術師フェイス
 劉備:「では、一つ質問させてもらう。君は今回の事件の動機を暴かなかったが、それはどうしてかね?」



 なるほど。



 こう来たか・・・・。



 フェイス:「別に、暴く必要がないと思ったからですよ。それに、動機ならば出ていると思っていましたが・・・全てはアイツの野望の招いたことだ。」



 劉備:「だが、それに対して君は『協定殺人』といいう言葉を使った。そんなことがあるとは思わないがね・・・。」



 フェイス:「なんだ・・・その程度のミスでボクを責められると思ったのですか?」



 劉備:「なに?」



 フェイス:「はっきり言っておきます。アレは、アイツがボクに『一週間』という期間を与えてくれたコトに対してお礼をしただけです。」



 劉備;「どういうことだね?」



 フェイス:「それぐらい気がついていましたよ。もし彼の野望のために彼女が『協定殺人』を飲むようならば、彼女も野望を抱いていたコトになる。」



 侮るな劉備!



 その程度でボクを堕ちたりしないし、倒されることもない。


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