話術師フェイス

　劉備：「さすがだよ話術師君。『最強』と名乗るだけのコトはある。たとえそれが後々に気がついたコトだったとしても、先に言われてしまったらボクは何も言うコトはできない。」



　読まれていたか･･･。



　だけど、彼の言うとおりだ。



　もはや、劉備がボクに手を出すコトはできない･････。



　フェイス：「分かってもらえれば光栄です。あなたはまだ時期尚早なんですよ。少なくともこれ以上の戦いはあなたの不利だ。」



　敵と宣言してない以上、コレは戦いではない。



　お互いに『威嚇』しあっていただけだ。



　しかし、それでもここまでやってのければ十分だろう。



　あとは･････逃げるだけ･･･････････。



　劉備：「僕に逃げろと？」



　フェイス：「別に、逃げたければそうすれば良いです。でも、これ以上戦うというのであれば････」



　劉備：「あれば？･･･なんだというのだね？」



　そんなこと、聞くまでもない。



　決まっているだろう･･･。



　フェイス：「･････ボクの方が逃げだします･･･。」