話術師フェイス
フェイス:「うさ美さん!新しいチームって何のことですか?ボクがリーダーって・・・。」



 挨拶もそこそこに、ボクはうさ美さんに問いかける。



 うさ美:「あ、そういえば、話すこと忘れてた。私も、ここのところ色々急がしたかったからなぁ~・・・。」



 そんな前置きいらない・・・。



 うさ美:「ほら、私とフェイスくんで作ったじゃない?新しいチーム・・・。」



 ・・・・あ。



 そういえば、そうだった・・・・。



 あの日、あの時、夜の公園でボクとうさ美さんの二人だけで作った小さな小さなチーム。



 ・・・・・・『ki=rara』・・・・・



 死人の名前を持ったこのチームは、ボクたちの覚悟の現れであり、この名前を持つ以上ボクたちは負けるわけにはいかなった。



 しかし、アイツが消え去り、事件も解決したあとその名前も意味もなくし、消滅したものだと思っていたが・・・・・・。



 フェイス:「なぜ今さら、その名前が必要になったのですか?」



 心から出た質問。



 意味が分からない・・・。



 どうして?



 できることならば、ボクはもう戦いたくなどないのに・・・・・。



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