話術師フェイス
 冷静に考えれば分かっていたことなんだ。



 彼が現れたら、本物の彼が現れたら、止められるのは一人しかいない・・・。



 もう1人の最強・・・。



・・・・・・・王者・・・・『大和』・・・・・。



彼らが衝突をすれば、おのずと戦争が始まる。



 己が可愛さに、彼の元から逃げたのはボクの最大のミス・・・・・・。



 フェイス:「だから、ボクの元に二人とも着くというのですか?」



 おそらく、そういうことだとは話の流れからは安易に予想ができたが、自分で言っていてワケが分からなかった。



 弥生:「悪い?」



 いや、そこまで高圧的に出なくても・・・。



 フェイス:「・・・・・・・・良いんですか?」



 是非の前に質問が出た。



 彼女たちには、本来、着くべきリーダーがいる。



 うさ美には、劉備さんが・・・。



 弥生さんには、大和が・・・・・・。



 そこから分かるとおり、彼女たちは本来手を組める間柄ではない。



        ・・・・・・・敵同士・・・・・。



 ・・・・・・今さら、本当に手が組めるものなのか・・・?



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