話術師フェイス
 うさ美:「まぁ、私は彼とは決別した身ですからね。」



 確かにそうだったけど・・・



 偽者じゃなかったっけ?



 弥生:「さすがに私の方は簡単に日本史ナンバーを抜けることができないから、晴れて『Wネーム』を名乗るコトになるのだけどね・・・。」



 Wネーム。



 二つ以上のチームに属しているとそのように呼ばれる。



 決して、そのリスクは低くない。



 フェイス:「どうして、そこまでするのですか?」



 正直、分からなかった。



 お互いに収まるところに収まれば、余計な問題など起きないはずなんだ。



 ボクの元に来るならばそれなりの覚悟がいる・・・。



 うさ美:「生き残りたいからだよ。」



 あ・・・・・・・・。
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