話術師フェイス
マイスター;「俺のわけないだろう?何言ってやがる?」



フェイス:「だよね・・・。」



だけど、キララさんが死んだ日、マイスターはここに来ていなかった。



アリバイ・・・・いや、それを言い出したら、ボクもないのか・・・。




 マイスター:「フェイス、お前もしかして犯人はマルディウスの中にいると思ってるのか?」




 フェイス:「いや・・・そういうわけじゃないけど・・・それに万が一犯人がマルディウスの中にいるなら、犯人は『謎の殺人者』だろうしね・・・。」



「先日キララさんが殺害されました。今、犯人を捜しています。何か知ってる人がいたら情報ください。」




 先日、拡声器を送った張本人。



 キララがころされたコトをボクたちに・・・いや、マルディウスの世界全体に教えた張本人。



『謎の殺人者』



 マルディウスでは、決して使うことを許されない「殺」の文字を堂々と名前につかい、それを、アピールするかのように拡声器で叫んだ。



 あからさまな挑発。



 あからさまな挑戦状。



 様々な見方をすることが出来るだろうが、ボクから言わせればあれは「捕まえられるものなら捕まえてみろ・・・」というメッセージにしか見えない。



 そして、おそらく「謎の殺人者」の正体は・・・・。
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