話術師フェイス
 フェイス:「単純な理屈です。まずあなたの名前の中にある『殺』という文字は本来マルディウスのキャラを作る上で、名前につけるコトを禁止されている文字です。」



 字数制限がある中で推理を披露するのもけっこう大変な行為だな・・。



 フェイス:「その時点であなたはパソコンの知識がかなり高いことが伺える。」



 謎の殺人者:「ふむ。まさにその通りだな。」



 わざとやったくせによくやる・・・。



 フェイス:「もちろん、それぐらいでは選択肢がしばられるわけではない。肝心なのは、あなたがその名前を使って拡声器で叫んだということだ。」



 フェイス:「あれは、あからさまな挑発。そんなコトをしたら日本史ナンバーが黙っていない。だけどあなたはその名前を使って今もボクに話しかけている。」



 この世界で生きる絶対に以上逆らえない存在。



 それが、『大和』を中心とした日本の年代名称をかたどった名前をしているキャラクターたち。



 通称:『日本史ナンバー』



 一応、その正体はアルペクス社員だとされているが、うさ美さんの話によると、実態はちょっと違うようだ・・・。



 フェイス:「こんなことが出来るのは、ボクの知りうる限りで劉備さんだけです。」



 日本史ナンバーに平然と逆らう連中。



 神を恐れぬ存在。



 そして、それに見合う力を持っている組織。



 それこそが・・・ハッカー集団『白竜』



 今は亡き組織とはいえ、そのリーダーを務めた彼の力は衰えているとは思えない。



< 43 / 207 >

この作品をシェア

pagetop