話術師フェイス
 フェイス:「その姿をさらしたからって、ボクが驚きおののくとでも思うのですか?」



 実は自分で書いていて、図星だった。



 正直、メチャクチャ怖い・・・。



 劉備:「思わないさ。でも、君の気持ちも分からなくもない。いいだろう。ボクは今この場において君に手を出さないことを誓おう。」



 ・・・・やっぱり、見抜かれていたか・・・。



 劉備:「しかし、君は恐ろしいな。僕が与えたわずかなヒントでここまでたどり着けたのは、君が3人目だ。ましてやハッキングも使わず、本当にヒントだけで僕までたどり着くとは・・・。もし白竜戦争時に君と出会っていたら、決して手放さなかっただろうに・・・かくも運命とは悲惨なものだ。おかげで僕たち白竜は全滅を余儀なくされてしまった。もったいない。あぁ、もったいない・・・。」



 恐れおののく?



 劉備さんが?ボクに?



 ・・・悪い冗談だ・・・。



 フェイス:「すいませんが、ボクはあなたをキララ殺害事件の犯人だと思ってます。味方にはなりません。」



 壮大な割りに、内容のない言葉。



 何を企んでいるのか・・・。



 頭を働かせろ。相手は、マルディウス有史以来の大悪人。



 最強の日本史ナンバー『大和』とマトモに渡り合う男なのだ・・・。


< 45 / 207 >

この作品をシェア

pagetop