話術師フェイス
 劉備:「その言い方だと、まるで僕が今、新たに仲間を集めているように聞こえるな・・・。」



 フェイス:「違うのですか?」



 劉備:「いや・・・だが、どうしてそう思うのかね?」



 フェイス:「勘です。」



 劉備:「だが、ノーヒントではないのだろう?」



 読まれていますか・・・。



 フェイス:「まぁ・・・コレは推理というより、あなたがどうしてキララさんの殺害情報と捜査協力をわざわざ拡声器で叫んだのかを想像すれば出てくる答えです。」



 劉備:「ほぉ・・・。」



 文字越しで出す言葉か・・・・。



 フェイス:「あんなコトをすれば、まずキララさんの知り合いは半信半疑ながらも事実を確認しようとする。ボクも実際そうでした。」



 そのせいで、ボクも知りたくない事実を知った・・・。



 フェイス:「そして、実際にキララさんが死んだコトを確認した人は、おもしろ半分であなたに協力を申し込むか、ボク同様あなたを疑うかどっちかでしょう?」



 劉備:「確かにそうだ。まぁ、ネットの世界だけにおかしな輩も多いが、それでも全てがそうではない。」



 確かに、ネットの世界ではおかしな連中が多いコトは確かだ。



 ・・・・k1リリ。アイツは、今頃どうしているのだろうか・・・・・。



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