話術師フェイス
 フェイス:「別に何でもないよ・・・。ちょっと席を外していたんだ。」



 本当のコトは話せなかった。



 そんなコトをしたら、おのずとマイスターにも劉備のコトを話せばいけなくなる。



 関わる人間は少ない方がいい・・・。



 マイスター:「ふ~ん・・・珍しいな・・・っていうか、人の会話中に席外すなよな。」



 まぁ、そう言われればそのとおりだ。



 フェイス:「ごめんごめん。急用だったもので・・・。」



 よく考えてみたら、ふだんひきこもってるボクの急用ってなんだろう?



 我ながらとっさのウソが下手だな・・・。



 マイスター:「それなら仕方ないけどさ・・・。」



 フェイス:「ほんと、ごめんね。」



 ボクがそこまで書き込んだ瞬間だった。



 劉備:「キララさん殺害犯の名前が分かりました。『フェイス』さんです。見かけたらよろしくお願いします。」



 !!!
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