話術師フェイス
 弥生:「そうね、ここで話されるのはちょっと勘弁願いたいわね。もちろん他の場所でもだけど・・・。」



 !!!



 その発言は突然だった。



 ボクとうさ美さんの内緒に突然割り込んできた不法侵入者



 うさ美:「弥生!」



 弥生:「久しぶりね、ウサギちゃん。だけど今日はあなたに用があるわけじゃないの。悪いけど、席を外してくれない?」



 ・・・・つまり、弥生が用があるのは、このボク。



 いったい、日本史ナンバーがどうして・・・?



 うさ美「あなた、いったいどうして・・・?」



 弥生:「さっきの文字が読めなかった?『席を外して』と言ったの。ウサギちゃん。」



 あからさまな威圧。



 かつては戦争までした、『白竜』と『日本史ナンバー』・・・いくら戦後とは言え、仲良くできるはずもない・・・。



 うさ美:「できる訳ないでしょ?あなたフェイスくんに何をするつもりなの?」



 弥生:「別に、何もしないわよ・・・それでも、邪魔立てする気なら、ここで勝負してもいいのよ?『宇佐美美影』さん。」



 聞きなれない名前。



 宇佐美美影?・・・



 ・・・・もしかして・・・うさ美さん・・・・・?
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