話術師フェイス
 弥生:「とりあえず、始めましてフェイス。」



 フェイス:「始めまして・・・弥生さん・・・。」



 挨拶しながらも、気が抜けない。



 日本史ナンバーの中でも最強ナンバーと言われる『王者・大和』。



 さらに、その上を行く二つのナンバー・・・『監視者・縄文』と『諜報部・弥生』。



 その力は、まったく予想が出来ない・・・・。



 もっともボク程度の相手なら、たとえ最下位の『平成』であっても歯が立たないだろうけど・・・。



 フェイス:「いったい、なんの用ですか?」



 単刀直入に聞いてみる。



 回りくどい切り口もいくつか考えてみたが、どれもパッとしなかったのだ・・・。



 弥生:「まぁ、そんなコトを言わずに、少し話し合いましょう。お互い初めてなんだし。」



 うさ美さんの時とは違って、やわらかい物腰。



 だけど・・・コレで攻撃の主導権を握られた。



 劉備のようには行かない。



 やはり・・・会話は、女の方が強いか・・・。


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