話術師フェイス
 弥生:「恐ろしいわね・・・。劉備が怖がる理由も分かるわ。あいつの言う通り、あなたを犯人に仕立てるのは、辞めたほうがいいかもしれないわね・・・。」



 敵となってしまった劉備さん。



 怖がっているとまでは知らなかった・・・。



 フェイス:「買いかぶりすぎですよ。ボクが劉備さんに勝てるとは、とても思えない。」



 相手は白竜のトップをつとめ、短いマルディウス史上最凶の大悪人と呼ばれた男。



 普通に生きていたら決してボクとは交わることのなかったような人間。



 ボクに勝てる要素なんてどこにもない・・・。



 弥生:「それは、私から見たら、完全な過小評価だわ。それに、そこまで悲観的になることもないのよ。あなたが劉備の敵である以上、あなたは私たちを味方として利用することも出来るのだから・・・。」



 まぁ、確かにそうだけど・・・・・。



 フェイス:「リスクの高そうな提案ですね。」



 弥生:「それは、あなた次第ね。あなたの得意技は『話術』なのでしょ?そんなあなたが、ネゴシエイトが苦手だとは思えないわ。」



 ・・・交渉(ネゴシエイト)か・・・。



 ・・・そんなこと、やったことないな・・・・・・・・・。

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