話術師フェイス
 弥生:「あ、そう・・・。ところで、フェイス。あなた『k1リリ』という人物を知ってる?」



 k1リリ?



 なぜ、彼女からそんな名前が・・・。



 フェイス:「ボクがダメなら彼を犯人に仕立て上げるつもりですか?」



 そうとしか考えられなかった。



 相手は中学生。



 大事にもならず、動機を作ることもボク以上に簡単だろう。



 弥生:「そうでなければ、あなたを犯人に仕立てるコトになるわよ。」



 フェイス:「脅迫ですか?」



 弥生:「それが、私の得意技ですから・・・。」



 ・・・・確かに・・・。



 それを言われたら、逆らえないな・・・。



 フェイス:「別に、k1リリさんのことはボクもよく知りません。大して話したこともありませんから。」



 だが・・・それでも・・・・・。



 フェイス:「ただ、客観的に見たら彼は十分に犯人になりうる理由がありますね・・・。」
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