話術師フェイス
 弥生:「何を企んでいるの?」



 やっぱり、そう来るか・・・。



 フェイス:「ボクもそれを口にするほど、お人好しではないのですよ。」



 弥生:「邪魔をしたら容赦しないわよ。」



 とんでもない。



 フェイス:「弥生さんの手腕を見たいだけです。それに、邪魔をしようものならあなたならば、いくらでも妨害しようがあるでしょ?」



 弥生:「フェイス・・・『顔』・・・か・・・。厄介なヤツね。」



 フェイス:「劉備さんにも同じようなこと言われました。」



 こうして、ボクは弥生さんのあとを着いていくコトになった。



 別に、弥生さんが警戒するほど、たいした企みがあったわけではない。



 ただ、どうしても確かめたいことがあったのだ。



 それは・・・・・・・・・弥生こそが犯人であるという可能性・・・・。


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