話術師フェイス
 弥生:「・・・・・・・日本史ナンバーをなめすぎよ。田中雄二くん。」



 それでも、なお弥生の攻撃は続く。



 田中雄二。



 本名を軽く暴き、相手を動揺させて追い込む。



 コレこそが弥生がもっともお得意とする真骨頂。



 ・・・・・『脅迫』・・・・・・・・・・・。



 圧倒的な力の差がないと出来ない技だ。



 それだけ、原始ナンバーというのは、力を誇っているということ・・・。



 『王者・大和』の上を行くナンバーは伊達じゃない・・・。



 k1リリ:「あれ?」



 弥生:「落ちれるはずないわよね?ガードをかけたわ。あなたは私の質問に答えなければ、このチャットから抜けることすら出来ないわ。なんならパソコンを消す?そしたら、次の瞬間からこのゲームにあなたの名前は存在しなくなるわ。」



 どちらにしても、彼がこの世界に戻れるコトはないというのに、ものは言いようだ。



 非道、極道、無慈悲・・・・。



 子ども相手に容赦がない・・・。



 だが、それがなければ『脅迫』なんて技、使えるはずもない・・・・・。



 ・・・・・・・『フェイスくんは、日本史ナンバーの恐ろしさを分かってないのよ!』



 今、分かりました・・・うさ美さん・・・・・・。
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