話術師フェイス
白竜 うさ美
  劉備がボクに与えた猶予は一週間だった。



 だが、結局は日本史ナンバー『弥生』の登場により、あっという間に事件は解決。残り日数4日を残して、決着はついた。



 ・・・・・・・・・・・・・k1リリ逮捕という形で・・・・。



 どちらが勝ったといえば、どちらでもないが、敗者は目的の果たせなかった劉備の方だった。



 たとえ、どんなに納得のいかない形であったとしても、コレでボクには平穏で平凡な日々が待っているはずだった。



 だけど・・・・・どうしても、引っかかるものがあった。



 それは、本当にただの勘。



 文字ごとく、ノーヒントのただの勘だった。



 しかし、それは考えれば考えるほど、その可能性は高いような気がしてきた。



 それは・・・。





 
 ・・・・あの劉備さんが、その程度の妨害工作を予想していなかったのだろうか・・・と言うこと・・・。

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