話術師フェイス
 うさ美;「こんにちは、フェイスくん。」



 マルディウスワールドに入ると、当然といえば、当然なのだが、ボクに挨拶をしてくるような友達は誰もいなかった。



 だから、しばらく1人で狩りをしていると、突然、うさ美さんから挨拶が入った。



 いったい何のため・・・・?



 フェイス:「こんにちは、うさ美さん?どうしたんですか?こんな時間に?」



 こんな時間というのは、午後の4時。



 当然、普通のキャリアウーマンなら、まだ勤務時間の真っ最中だ。



 うさ美:「こんな時間・・・って、今日は土曜日だよ?何言ってるの?」



 ・・・・・・・・え?



 言われて、画面の右端にある日付を確認する。



 フェイス「・・・・・ホントだ。」



 元々曜日感覚がなかったとは言え、ここのところ他のコトに頭を使いすぎて、そこまで頭が回らなかった・・・。



 うさ美:「まぁ、良いけどさ・・・。それよりフェイスくんがこの場にいるってコトは昨日、弥生には何かされたって、ワケじゃなさそうね・・・。」



 もしかして、心配してくれていていたのだろうか・・・?


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