話術師フェイス
 フェイス:「単純な理由です。それは、ボクがまだ事件は解決していないと考えているからです。」



 うさ美:「もしかして・・・フェイスくん、私のコトも疑っている?」



 察しが早くて助かります。



 フェイス:「まったく、疑っていないといえば嘘になりますが、どちらかといえばボクの味方であるコトを信じて、話してますよ。」



 嘘ではない。



 それに、万が一うさ美さんが敵だった場合、ボクに打つ手はない。



 それは、完全な敗北・・・そして、キララとの約束を守れなかったことを意味する。





 ・・・・・・・『お願い、うさ美を守ってあげてね』・・・・





 ごめん、キララ。ボクは、独りで戦えるほど、強くはないんだ・・・・・・・・・。


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