話術師フェイス
 弥生:「だけど、ウサギちゃんのことだからおそらく、私の邪魔なんてできないのでしょうけど・・・。」



 何を今さら・・・。



 フェイス:「今さら手遅れですよ。」



 弥生さんが話しかけた時点で、警戒をせざるを得ない。



 どんな方法か分からないが、うさ美さんの渡す情報に対しても、何かしら日本史ナンバーの手が入っていると考えた方がよくなる。



 ・・・・・・・・・言葉の呪縛・・・・・・・・。



 この女、最初からそれが狙いか・・・。



 弥生:「ならば、私の狙い通りね。」



 フェイス:「あくまで自分たちの正体は知られたくないですか?」



 だけど、その時点で日本史ナンバーとは、それだけ危ない存在だということが知れる。



 少なくとも、アルペクス社員の可能性は、消えたな・・・。

< 90 / 207 >

この作品をシェア

pagetop