太陽と月
プロローグ
この世に生を持った事を恨んでいた。


暗闇の中で、もがき苦しむ。



俺は独りだったんだ。


殻に閉じこもり助けを求める。



その卑劣な叫びに気付いてくれたのは…おまえだった。



光を与えてくれた―。


未来を与えてくれた―。


愛を与えてくれた…




そして俺に再び暗闇が戻ってきてしまった。


…けど歩き出そうと思う。
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