太陽と月
そう…きっと。



あなたを救いたかった。



そして、あたしの事も救ってほしかった―。




そんな願いも虚しく彼は去って行った。


1本の煙草を残して。



あたしは彼の後ろ姿を眺めながら、もう1度空を見上げた。



そこには変わらずグレーな雲と空が広がっていて雨を落としてく。



また彼に会える事を信じて前を向いた。



絶対に会える気がしたんだ。






携帯を確認すると電車は、すでに発車してる時間だった。



「今日は、ゆっくり行くかぁ」


そして学校へと向かい歩き出した。
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