太陽と月
あたしが席に着くと前に座ってる葵がキラキラした目で後ろを振り返る。


「なんで颯太先輩と一緒だったの!?」


何て説明したらいんだろう?





偶然?



必然?



あの時は、わからなかったけど…今ならわかる。



あれは、あなたに会う為の必然だったの。




外を眺めると相変わらずの雨。



愛しきあなたへとの出会いの雨。





「颯太先輩ってカッコイイよね!!」


葵は笑顔で語りかけてくる。


そんな葵が可愛くて、あたしまで笑ってしまう。
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