太陽と月
学校に着くと、もう2時間目が終わっていた。


退屈な学校生活も家と変わらない。


いや…家よりはマシだ。



できる兄貴と比べられ親父は、こんな俺に呆れ何も言わなくなった。



空気みたいな存在なんだ。



母親は、こんな俺を見て毎日のように泣いてる。



親不孝な奴なんだ。



兄貴は、こんな俺を本気で心配してる。



手の掛かる弟なんだ。



そんな家が息苦しくて俺を孤立させる。
< 3 / 57 >

この作品をシェア

pagetop