太陽と月
颯太の食ってるアイスが溶け始めててボタボタと落ちていた。


それを見て6月のジトジトした暑さを感じる。



「なぁ〜俺、海行きてぇ」



俺は夜の海が好きだった。



あの吸い込まれそうな黒い海。



一緒に吸い込まれてしまえばいい…なんて思ってしまう。



「おまえ変な事考えてないだろうな?」



ドキッとする。



颯太は変なとこ勘が鋭くて見透かされてるんじゃないかって感じる時がある。



中学からつるんでた颯太は俺の家の事情も知っていた。





俺が家では、どんな状況に晒されてるか…。
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