太陽と月
前を走る颯太の背中が、でかく見えた。



俺も誰かの為に生きてる意味がほしい。



あいつみたいに、なりたいよ。





俺達は風を切りながら海へと向かった。





単車から降りると波の音しかしない。


静かだな…。


闇に包まれてんのに神秘的だ。


「なんか夜の海って興奮しねぇ!?」


颯太は目をキラキラさせて子供みたいだ。


俺は砂浜まで歩を進め瞳を閉じる。


視界も闇に包まれ波の音に耳を澄ます。





心が落ち着く瞬間だ。
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