太陽と月
この時、俺なりに何かを感じとったのかもしれない。



颯太に話せない。



萌音という女の事を―。





俺達、男2人はビショ濡れになるまで太陽が昇るのを待った。


「やべぇ〜もう明るくなってきたな」


陽が昇り、この世界の始まりを知らせた。


俺は朝日を手で遮る。


そこにはオレンジの光が包む。



希望の光みたいだ。



「俺、一寝してから学校行くわぁ〜寝みぃもん。あっ!萌音ちゃんのとこには勝手に行くなよ」


「わかってるよ。颯太いないと、わかんねぇし」


颯太は安心したような顔をすると単車に跨がり去って行った。
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