太陽と月
俺は重い溜め息を吐くと家の中に入った。


そのままシャワーを浴びようと思い風呂場に向かう。


濡れた体を綺麗に洗い流してると脱衣所の方で音がするのに気付いた。



「タオルここに置いとくから…」


母親だった。


こんな俺なのに息子だと思ってくれる。



なんだか虚しくなった。



俺は、どうしたらいんだ?



もう後戻りなんか、できねんだよ…。




熱いシャワーを浴びた後、適当に支度を済ませると学校へと向かった。



あの白い傘を持って―。
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