太陽と月
学校に着くと颯太は、まだ来てなかった。


あいつの事だから、また昼休み辺りに来るんだろう。


俺は急に睡魔に襲われ教師の小難しい話を遠くに聞きながら眠りについた。






―ドンッ!!―






何かが体に当たり跳び起きる。


俺の目の前には大笑いする颯太が立っていた。



「…颯太!?」



眠りを妨げられ微妙に機嫌の悪い俺を見て顔の前で手を合わせる颯太。


「悪ぃ〜悪ぃ」


謝りながらも目に涙を浮かべ笑い続けてる。


もう、いいやと諦めた俺は1回伸びをした。
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