太陽と月
寝不足で重い瞼を擦りながら欠伸をする。


「ふわぁ〜…今、何時?」


「3時間目終わったとこ。てか、萌音ちゃんとこ行くんだろ?」


さっさと颯太は教室を出て行く。


俺は慌てて机の横に掛けてた白い傘を持って後を追った。




何だか妙に胸がドキドキする。




変な緊張感で、いっぱいだった。




颯太の後を追うと1‐Cの前で立ち止まった。




あいつ1年だったんだ。


確かに幼い顔立ちだった気がする。


あどけない顔が頭に浮かんだ。
< 43 / 57 >

この作品をシェア

pagetop