太陽と月
「俺そろそろ行くわ」


颯太は食い終わった食器を片付けると俺の前から去って行った。


あいつは何しに来たんだか。


心の中で笑った。


こんな些細な事が俺には幸せだったんだ。




幸せ…。


幸せって何だろう?


今、幸せを感じてる人がどの位いるんだ?


俺にとっての幸せは人から見れば、ちっぽけなもんだろう。


それでも幸せを感じたい。


噛み締めていたいんだ―。





昼休みの終了を合図するチャイムが鳴ったのを確認すると俺は教室へと向かった。
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