プリキス!!
「え、烏丸………えーー?!」
仲直りしたの?!と橘は私の肩を揺さぶった。
「…………うん。」
ちょっと恥ずかしくなって小声でポツリと呟いた私に、橘はガバリと抱きついた。
「良かった〜〜っ!あんの堅物野郎ようやく素直になった〜〜〜っ!」
「それは本人を目の前にする話じゃないぞ。」
冷静にお兄ちゃんはツッコむも、橘はそんなのお構いなしに、良かった〜と繰り返してる。
実は、橘にはお兄ちゃんの事を相談してた。
みっともなく、何度か泣いたりもした。
だから心配をしてくれていたみたいで、私とお兄ちゃんが仲直りした事をほんとに喜んでくれていることが分かって。
「橘、ありがとう。今日のことも、今まで相談乗ってくれた事も。」
「ふふ、どういたしまして。」
近距離で視線が合って、コツンと額を当てあう。
まるで全ての問題が解決したかのような、まったり・ほわほわとした時間がそこには流れていた。
「解せないなぁ……。なんで行成のボディータッチは許される訳?」
「めぐと違って下心がないから。俺は烏丸の事、親友として割り切ってるから。」
「さっきだってさぁ……行成にばっかり甘えて……いいなぁ、行成。殺すよ。」
何か最後爽やかに殺人予告してますがな。