プリキス!!



さらに、北原は春瀬に悪ノリした。



「灰音よりも綺麗な子がいたら、姫にしますね」と。



で、今に至るまで北校に特定の姫がいないのは、残念ながら春瀬に勝る美人がいなかったから、という理由。




本当ふざけてるけど……春瀬は、同じ副総長としてかなり同情する。


俺の総長がめぐで良かった……!と本気で思う。









「灰音、皆さんに飲み物出してくれますか?」

「あ。……ごめん、天。買うの忘れたわ。」





ちょっとそこまで買ってくる、と春瀬が外に出るという、なんとも頼りない感じで親睦会(と言う名の騙し討ち)が始まったのだった。









「皆さん、最近はどんな感じなんですか?」



笑顔で北原が3人の総長に話しかけた。


……が。



「……。」
「……。」
「……。」




誰も何も返さない。



南城は、気だるそうに煙草……ではなく、電子タバコを吸っているし、


東麻もいつもの偽天使さはどこへいったのか、北原を小馬鹿にしたような顔で見ているし、


めぐに至っては寝てる。






「……美琴先輩は、常にイライラしてます。」

「……夜白は煙草をやめて、本格的に電子タバコに移行した。長生きするらしい。」

「……めぐは……最近飼い始めた犬を構い倒してます。」




あまりの場の重さに耐えきれず、総長のフォローをし始める副総長。


ちなみに俺の言った犬とは烏丸の事。



烏丸を犬扱いしてるわけじゃないけど、

めぐがしてることと言ったら烏丸にちょっかいかけることしかしてないので、そのほかに北原に言う事を何も思いつかなかったのだ。






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