プリキス!!
「今日からは南がお前を預かる。」
漫画を買いに行った2日後の月曜日、
いつも通り放課後橘が迎えに来るのを待っていたらやってきたのはお兄ちゃんだった。
「え……なんで?」
「暫く忙しいらしい。」
寂しいだとかは言えなかった。
だって面倒を掛けている立場。
それは本当に私の我が儘だから。
南は、楽しい。
夜白も優しいし、ヤンキー達も気さくだし、お兄ちゃんもいる。
なんの文句もないよ。
ただ……
忙しいとだけ言われて、それきりだなんて、嫌われたのかな?とか
色々考えてしまうんだ。
「今……誰の事考えてるの?」
「えっ……あ、ごめんなさい!」
人と話してて、違う事を考えてるのは流石に失礼すぎる。
天音先輩、怒っちゃったかな……。
恐る恐る天音先輩の顔を見れば、
なんだろう。鳩に豆鉄砲くらったような顔をしてる。