プリキス!!
「松竹さん、ご機嫌よう。」
「烏丸さん、毛先がはねてましてよ。ふふ、みっともないわ。」
え、嘘?!
ちゃんと梳かしたよね?!
焦りながらも、「教えて下さってありがとう」と微笑めば。
「烏丸さんは毛先がはねていても、誰かさんと違ってお綺麗ですもの。」
「化粧の化け物とは違いましてよ。」
ひぃぃぃ!お嬢さん達、やめてくれ!
何処からともなく、クスクスという笑いが起きて。
その笑いが、私の周りにいる女子達皆に伝染した。
松竹さんを嘲るようなその笑いに彼女が気を悪くするのは当然で。
「っ〜〜。失礼するわ!」
顔を赤くして教室を出ていった彼女を、彼女の取り巻きたちが追いかける。
望んでるわけじゃない。
望んでるわけじゃないけど、私陣営VS松竹さん陣営で、
クラスを二分しているという現状があるんだ。