プリキス!!
クッ……と夜白特有の笑い声が背後から聞こえた。
「なるほどな。」
彼の顔を見れば、そこには随分と楽しそうな笑顔があって。
「吉良、出かけてくる。お前も後から来い。初伊、お前はここから出んなよ。」
「分かった。」
「えっ、あっ……いってらっしゃい!」
よく分からないが、ご機嫌な夜白は何処かに出かけてしまったのだ。
お兄ちゃんの電話を聞いてしまった南校ヤンキーズはざわめく。
「えっ……じゃあ、北に行ったら他の奴らもいるって事か?」
「いるんじゃねぇか?だって他でもない、アオちゃんが人質なんだぜ?……いるけどな。」
「いるけどな……。」
ざわざわざわと、話題は勿論北校からの電話。
私は状況を把握することは出来なかったけれど、
お喋りヤンキーズ達の会話を耳を澄ませて聞いてみる。
・アオちゃん
・四校連盟
・決闘
・血祭り
・うちの総長イケメン!
おっと、なんだか不穏なワードが上がってきたぞ。
そしてなんだ!
最後のは何なんだ!
確かにイケメンさんだけれども。
フェロモン大魔人だけれども!